2017-01-01から1年間の記事一覧

自己責任という他者支配

今日の仕事で、ふと思ったこと。印刷機のトナーが切れ、替えようとしたら在庫がなく、慌てて発注。電話越しに「ご不便をおかけして、大変申し訳ありません」と。おかしくない?不便やけど、別にあんたが悪いわけちゃうやん。うちの上司も「失敗の原因を自分…

「積極的棄権」批判の危険性

東浩紀氏が提起した「積極的棄権」の持つ可能性が、今回の衆院選が終わると同時に潰えることを危惧して筆を執った。 東氏の提起の意義は、選挙を前提とした議会制民主主義に根本的疑義を呈した点にあると考える。思い返せば、中学校や高校の社会科の授業の時…

思考力の欠如が主権者の忘却的納得へ

政治家の失言とその撤回。個人的にはもう飽き飽きしている。国務大臣は全員がそうではないが、内閣総理大臣は国民の代表たる国会議員でもある。国会議員は選挙で当選しなければその地位を持続できない。したがって、安倍内閣を政権から退けるには、選挙で当…

「責任をとれ」という無責任さ

政治家の失言による発言撤回は、今に始まったことではない。例えば、山本地方創生相の「学芸員はガンだ」、今村復興相の「自主避難は自己責任だ」という発言が、大きな話題となった。世論はこうした見解に批判的であることは言を俟たない。政治家も世論も「…